スクリプトを書き続けていると、以前にも同じような機能を実装したことに気づくことが増えてきます。それほど規模が大きくない使い捨てのスクリプトであれば、その都度書き直せばよいのは確かですが、何度も同じスクリプトを書くのは非効率です。そして何より同じコードを書くのは非常に面倒。なので、よく使う機能は一つのパッケージにまとめて再利用性を高めるのが賢明です。
- 対象読者
- 自作関数をつくったけど、管理の仕方が分からない
- PYTHONPATHの通し方を知りたい
- 内容
- 自作関数の管理術を習得できる
- Pathの通し方を理解できる
- 実行環境
- Windows 10
- Python 3.6
自作モジュールを管理する仕組み
Pythonスクリプトを実行した時、インタープリターはモジュールが存在するディレクトリを探索します。探索対象のディレクトリは以下の通りです。
- インタープリターと同じ階層のディレクトリ
- 仮想環境のディレクトリ
- 環境変数[PYTHONPATH]の値として設定されたディレクトリ
PYTHONPATHで指定したディレクトリに、使いたい機能を含んだモジュールを保存しておくことで、スクリプトからそれらにアクセスできるようになります。
PYTHONPATHを設定する
Cドライブ直下にあるMyModuleフォルダ(C:\MyModule)に、頻繁に使用するモジュールを保存している、という前提で設定をします。
「パス」で検索して、【環境変数を編集】
【ユーザー環境変数】→【新規】
【変数名】を「PYTHONPATH」
【変数値】をパッケージのディレクトリに(C:\MyModule)
以上で設定は完了です。次のように記述することで、自作モジュールをimportできます。
import mymodule.my_function
my_function()
おわりに
最初のうちは、自作モジュールのことなんて特に気にする必要はないかもしれません。
が、段々とpyファイルが増えて「同じような処理を何回も書いて消耗してきた」と感じ始めたら工夫してみてください。